障がい者支援で苦しんでいる人たちへ
はじめましての方も、何度か来てくださった方もこんにちは。
まずは、あなたに出会えたことを感謝いたします。
読んでいただけて心から嬉しい。
この記事はきっと、たくさんの、必要な人の元に届くと思います。
私は、まったく熱心なブロガーではありませんので、とてつもない動機が無い限り基本的に更新が滞ります。
でも、なぜかこのブログには、一定数の読者様がいて(アナタです。ありがとうございます。)その読者様方から感じるエネルギーは静かで、でも何か優しいろうそくの灯のようなエネルギーなのです。
それは、まさしく福祉という分野に携わる人間の(当事者も含む)情熱に似ています。
今までの世間は激しく燃える炎でなければ、見る価値がないという在り方でした。
これからは、変わります。
福祉も変わっていきます。
まさに、今苦しみの中にいるアナタこそが、その現状を変えていく最初の一人になるのです。
皆さんにメッセージを送る前に少し私の話をさせてください。
8月、私はこどもを授かったことを知りました。
働いていた障がい福祉サービス事業所も非常勤に代えてもらい、予定していた舞台出演をあきらめました。生活や環境が一変し、あらゆる不安、あらゆる感情に襲われましたが、わたしは本当に幸せでした。
夫を愛しています。
周囲にも恵まれ、両親も、義理の両親も、職場の上司や同僚、演劇の先輩方や仲間、大切な友人たち、みんな、たくさん迷惑をかけたというのに、笑って祝福してくれました。感謝の心でいっぱいで、そしてなにより、おなかに来てくれた赤ちゃんのことが、本当に、いとおしくてなりませんでした。
あらゆる愛に囲まれて、困難も乗り越えていけました。
10月、赤ちゃんに病気がみつかり障がいをもって生まれるかもしれないと言われました。悩みました。考えました。夫婦で、話し合い、泣き、罵り、意見をぶつけ合いました。
私はたくさんの障がいがある方に出会ってきました。
障がいがある方について、見つめ、考えてきました。
そして、障がいがあることは、幸せや不幸せを決める要素ではないと強く思っていましたし、今も思っています。
ですが、私は今回おなかにいた赤ちゃんをあきらめることにしました。
それは、生まれてくる息子が不幸だとかかわいそうだと思ったわけではありませんし、面倒を見る自信がないわけでも、ありません。
ただ、現状、障がいを持つ人は、思うように生きられないのです。
その事実だけが、ありました。
苦しまなくてもよい苦しみが、生まれる前から山ほどあるとわかってしまっていたのです。
苦しみや、悲しみがありすぎるのです。
私は、息子を愛してます。これからも一緒に生きていきます。
それは、わかっています。
だから、その選択をしました。
親として、この子のために、一番苦しい判断を夫婦で背負っていくことを決めました。
だけどやっぱり、この世で、一緒においしいものを食べたり美しいものを見たり、泣いたり笑ったりする姿を見たかったと、そう思うのです。
わたしには、それができました。それを選ぶこともできました。
でもそれは、簡単なことではありません。落ち着いて家族で普通に過ごす生活に向かう準備が私たち夫婦にだけあったとしても、それは難しいことなのです。
それでも親ならば、その選択をすべきだったのでは、と考える方もおられますね。
よければ一つ深呼吸してください。
わたしは、議論をしたくてこの事を書いているのではありませんので、この場では深く言及しません。
アナタはアナタの意見をしっかりとお持ちになっていてください。
それでいいのです。
子どもとは、地球の未来です。
親がはぐくむだけではなく、地球がはぐくむのです。
周囲の人間、周囲の環境がはぐくむのです。
その準備がまだ、整っていないことに気が付いたのです。
わたしは深い悲しみのなかでたくさんの謝罪を息子にしました。
それと同時にもっとたくさんの感謝と愛を贈りたい。そう思いました。
そのことに気が付いたときから、毎日、いろんなことを考えました。
そして、私にできることがなにかあれば。
この経験がなにか形になればと思って、いま皆さんに、メッセージを書いています。
福祉という分野で働く人の苦しみは、常に深いものがあります。
あなたもそのおひとりなのでしょうか。
だけれど、どうしてその苦しみはアナタの元にあるのでしょうか。
日々の支援の中で、悩み、悲しみ、驚き、そして心を震わせている皆さん。
「福祉は誰にでもできる」「福祉はきつい」「福祉は大変」
世間にそんなことを言わせていていいのですか。
アナタにしかできない仕事です。
だから、アナタは苦しんでいます。
私は、きっとアナタのサポートができます。
アナタの今の苦しみを教えてくれませんか。
匿名でかまいません。
仕事に直接かかわらなくてもかまいません。
私になにか言いたいと思う方がいれば、ぜひ、教えてください。
私が、皆さんのために、それから、福祉の未来のために、できることをどうか、ご教授ください。
nonoanoah@gmail.com
よろしくお願いいたします。
最後までよんでくださってありがとうございました。
出会いに心から、感謝いたします。
nonoanoa